ワキガの娘にどうやって伝えるべき?子供のワキガ原因と対策

子供のワキガ原因と対策

大人になってワキガになってしまった場合は、自分で色々と対策を考えて対処できますが、子供のワキガは親が早く見つけあげないと仲間外れやいじめの対象になってしまう可能性があります。

ワキガの娘さんの場合は、女の子はデリケートで精神面でも傷つきやすいため、ワキガを知らせるところからとても慎重になるでしょう。黙っておくべきか、どうやって話したらいいのか?そんな悩みを抱えている時、前向きにワキガの娘さんと状況を改善する方法についてご紹介します。

ワキガは遺伝する可能性があるので注意

ワキガは大人がなるのではないか?と思っている人は多いはず。子供の体臭はよほど強くないと親も自覚できないことがよくあります。そもそもワキガというのはワキから独特なツーンとした臭いを発生させる体質的な症状で、病気ではないことを理解しておきましょう。娘がワキガかもしれないと不安を抱いている方、ワキガは自分で改善できるものがほとんどといわれていますのでご安心ください。

ワキガの臭い原因はアポクリン腺から分泌される汗と皮膚の菌によるもので、子供のワキガが始まるのは第二次性性徴期に増加する傾向があります。この時期はホルモン分泌が活発でアポクリン汗腺が発達する時期。この時期にワキガを改善しておけば悪化することはないともいわれています。

ワキガは男の子のほうが臭いが強くなりやすいといわれていますが、娘さんがいる家庭でも決して油断はできません。その理由はワキガは遺伝する可能性があるからなのです。ワキガの遺伝とは臭いが親からうつるのではなく、原因となるアポクリン汗腺の数や大きさが親に似てしまうため。

必ず遺伝するわけではありませんが、両親ともワキガだと85%、片親がワキガの場合で50%遺伝するといわれていますので、娘さんのワキガが不安な場合はまず親自身がワキガかどうか自覚しておかないと子供のワキガ対策ができないことになります。

ワキガかどうかチェックしてみよう

子供の体臭はワキガとは限らずお風呂に入らないため不衛生で臭いを発する場合もよくあります。新陳代謝が活発なので汗をよくかき、ワキがはじまる第二次性性徴期になるととくに体臭はきつくなりますので、学校の制服や体育着などから強烈な臭いがすることがあるでしょう。

ワキガは一般的な汗くさい体臭に向けた対策では改善できません。菌とアポクリン汗腺の汗成分にあう消臭対策をしないといけませんので、まずは親子ともにワキガ体質であるかどうかセルフチェックしてみましょう。臭いの感じ方は個人差がありますので、ワキの臭いを確認するだけでは判定できません。もしかしたら娘がワキガかもしれないと思ったら、次のポイントを確認してください。

自分がワキガだと気付いていない親もいると思いますので、この際に一緒にワキガチェックをしてみましょう。次の項目で3つ以上当てはまる人はワキガの可能性が高いといえますよ。

ワキガのセルフチェックポイント

  • ・ワキ毛が濃く肌が色素沈着を起こしている
  • 白いシャツに黄ばみが残る
  • 耳垢がじめっとしている
  • 他人の視線が気になることがある
  • 臭いを指摘されたことがある
  • 興奮や緊張して汗をかきやすい
  • 足の臭いがきつい
  • 親がワキガ

子供の身体になにがいつか起こるのか理解しよう

子供の発育は親にとってはあっという間のことですが、思春期は心も体も急激に発達する時期なので何が起こるのか、まわりが想定しておくことが大切です。

第二次性性徴期は健康な子供の場合8~9歳ぐらいからはじまります。女な子なら乳房が大きくなりアンダーヘアが生えはじめ初潮を迎える時期。この際にワキ毛が発育しますが、時期的には個人差があります。身長がぐんと伸びるのは女の子場合でピークは13歳前後、男の子の場合は15歳前後といわれています。

臭いに関してはどうしても女の子のほうが周囲も敏感になってしまうもの。第二次性性徴期にワキガ臭が強くなるのは女の子の場合、卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンが活発になるため。このホルモンは皮脂腺の働きを過敏にしたりフェロモンを多く出すため、関連するアポクリン汗腺の働きが活発になっていくのです。

また女の子の場合は同時期に初潮を迎え身体の変化に自分自身も戸惑ってしまうことがあるでしょう。すると無意識にストレスを多く抱えるようになり、それもアポクリン汗腺の働きを敏感にさせる要因と考えられています。

子供のワキガは親の遺伝が大きく関与していますが、近年食生活やライフスタイルの変化により親がワキガでなくとも子供がワキガになるケースはとても増えています。とくに娘さんの場合は身体の発育時期は慎重に判断したいことですね。

心を傷つけずにワキガを伝える

ワキガの娘さんの場合、一番親として気になるのは子供の心の不安やストレス、社会生活への影響ではないでしょうか。親から遺伝する場合は思春期以前にワキガになることもありますので、いち早く発見して適切な対処をすることが大切です。

思春期になると自分の身体のことは周囲には話しずらくなり、娘さんが母親にもワキガを内緒にしているケースも少なくありません。正しいケアをしないと改善しないワキガ、親子一緒に問題に取り組む姿勢がなによりも娘さんにとっては心強いサポートになるはずです。

娘さんにワキガを伝える場合は自分の体験談なども踏まえて、一人で悩むことではないことを伝えましょう。そしてワキガは自分でできるケアも色々ありますし、最悪の場合は病院で手術をすることも可能です。改善できない症状ではありませんので、ワキガ治療は親が子供に伝えるタイミングも考え深刻に取られないように話してあげてください。

改善策は本人が希望する方法を優先して、一緒にワキガを改善するつもりで日々コミュニケーションをとると安心です。また親子でワキガについて話をする際は次のポイントを意識してみましょう。

臭い対策はエチケットだと教える

子供が制汗剤を使わせるのは、自分は特別な体質なのかと不安を与えることがあります。ワキガについて話をする際は、大人になったらみんなが臭い対策をしていること、エチケットとして重要なので早くから教え込むことが大事です。

何でも話せる関係を作る

ワキガだけでなく身体の悩みは思春期以降も続くでしょう。家族は一番信頼できる存在であるべきなので、普段からなんでも話せる関係を作ることが大切です。とくに母親と娘は同じ女性として共有できる情報が色々ありますよね。

子供向けの3つのワキガ対策方法

大人なら制汗剤や病院探しなど自分の合わせた方法でワキガ対策を選べますが、子供だと情報量が不足して間違った方法を続けてしまう可能性があります。ワキガは一般的なスプレー制汗剤では消臭できない臭いなので、しっかり対策をとるためには効果的な方法を選ぶ必要があります。

子供のワキガ対策はしっかりやっておかないと、集団生活で孤立する可能性があります。友達からからかわれて一生人間不信になることもあるでしょう。そうなる前に前向きにワキガ対策はじめてください。

手術でアポクリン汗腺を取り除く方法もありますが、アポクリン汗腺が完全に発育した状態でないと手術が成功しない可能性があります。大人の手術でも医師の腕によりアポクリン汗腺の取り残しがありワキガの再発もあります。そこで子供向けにオススメの次の3つのワキガ対策をぜひ検討してみましょう。

ワキガ専用の制汗剤を使う

中学生高校生になると部活後やお出かけの時に制汗剤を習慣にする人は増えてきます。ワキガは独特なメカニズムがあるのでスプレーだけでは消臭できません。市販の制汗剤を使う場合はワキガ専用の殺菌成分と抑汗成分が配合されたワキガクリームがオススメです。

みょうばん水を使う

殺菌効果があるみょうばん水は手作りでできるワキガ対策。制汗剤だと抵抗があるという子供には手作りのみょうばん水でお風呂の後や出かける後にスプレーしましょう。制服の臭いが気になる時にも使えます。

脇汗パッドを使う

ワキは汗をかいても通気性が悪く菌が繁殖しやすい部分です。子供は発汗機能が活発なのでワキガ対策では汗をしっかりとることもコツです。洋服につける汗取りパッドは制服に取り付けて毎日交換するのもよいでしょう。

親が子供のワキガ改善のためにできること

ワキガの娘さんによい改善策は一番簡単で効果的なことはワキガ専用の制汗剤を使う方法です。しかし根本原因は汗の成分や汗腺の働きなども関係しているため、親の心がけで子供のワキガが改善できることが色々あります。そこで今日から娘さんのワキガ改善として親が一緒に取り組む際のポイントをみていきましょう。

食生活を改善する

汗の成分は毎日の食べ物が影響を与えます。育ち盛りなので食べたいものは何でも与えたいのが親心。しかし偏った栄養バランスや特定の食べ物はアポクリン汗腺の汗成分をさらに不安定にさせます。たとえば肉類や脂質、糖質など、動物性タンパク質は体内にアンモニアやタンパク質を蓄積させる原因です。新陳代謝が活発な子供の身体を生かし、野菜などデトックスを意識した食事を考えることもワキガ対策に大切です。

規則正しい生活をさせる

夜更かしは子供の発育に悪影響を与えますのでワキガでなくても生活リズムは十分に注意したいことです。早寝早起きを徹底し身体のリズムを整えてください。睡眠不足になると自律神経が不安定になりホルモン分泌や汗腺の働きが乱れてしまいます

肌を清潔に維持させる

汗をたっぷりかく子供の身体は清潔にすることが菌の繁殖を抑制するために重要なポイントです。家に帰ってきたらすぐに着替えをさせる、学生の場合は体育着の予備を持たせることもよいでしょう。汗をかくと菌が繁殖しますので、デオドラントシートを携帯して汗を拭きとることも方法です。

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