ワキガ体質に良いインナーのおすすめと着用するべき理由
ワキガ体質はできるだけワキ部分の通気性を高め、雑菌の繁殖を予防することがニオイ対策のコツです。インナーを着用すると肌がムレてしまい逆に体臭やワキガ臭が悪化しそうな不安がありますよね。最近は体臭予防に向けたインナーも増え、積極的にワキガの人がインナーを着用する機会が増えています。
インナーは汗を吸収して洋服の汗染みを予防
ワキガの人はインナー着用したようがよいのかどうか、疑問を抱く人がとても多いと思います。そもそもインナーとは洋服の下に着るもので、「肌着」「下着」と呼ばれるアイテム。一番の理由としては寒さや熱さから体を保護する機能があります。Tシャツタイプ、タンクトップなど色々なデザインがあり、素材も種類豊富です。
ワキガはアポクリン汗腺から分泌される汗を皮膚の常在菌が分解する際に発生するニオイ。原因は汗と菌なのでインナーがどのような働きをするのか関連性がわからないという方も多いと思います。
ワキガにインナーが必要なのはシャツにつく汗染みを予防するため。人間の体は運動したり暑いときに汗が出るのは自然な働きですが、ワキの下は複雑な働きが関係しています。アポクリン汗腺はワキをはじめデリケートゾーンなどに集中している汗腺で、ストレスや緊張などで汗の量が増えます。アポクリン汗腺は毛穴や皮脂腺につながっているため、無色無臭のエクリン汗腺とは異なり、黄色がかった色で粘着性があることが特徴です。
洋服のワキ部分がシミになるのは、制汗剤やアポクリン汗腺の汗が関係しています。そのためインナーを着ていると、しっかり汗を吸収してくれるため洋服に汗染みが残らないメリットがあります。
着替えて肌を清潔に維持できるメリット
ワキは高温多湿の部分、そのため菌が発生しやすくニオイがとても気になります。脇毛の存在も雑菌にとっては好都合なのでできるだけ通気性を高くして肌をさらっとさせることがワキガ予防のコツです。しかしワキは腕がいつも下がり肌がぴったりついた状態ですよね。両腕を一日上げたままで過ごすことは不可能です。
そんなワキガ体質にとってメリットがあるインナーは、汗と菌を吸収してくれるので、万が一の場合は下着を交換すれば肌がいつも清潔な状態。たとえば暑い日、汗を大量にかいていると洋服に汗が吸収され繊維のなかでも雑菌が繁殖してしまいます。いくら肌をデオドラントシートで拭いても、洋服の雑菌が綺麗な肌に移り再び菌の活動が再開してしまいます。
この悪いサイクルをなくすためにもインナーを着用すると安心。しっかり汗と菌を吸収し必要であれば下着をきれいなものに着替えておけば、夕方から出かける日はワキガ臭の不安が減りますよ。
最近は薄い素材のインナーも増えていますので、洋服に響かない着やすいデザインも多いので重ね着が嫌な方にも人気があります。とくに女性はおしゃれのためにわざわざインナーを着ないこともあると思いますが、汗対策としてインナーでワンクッション置くと安心ですよ。
消臭インナーの仕組みについて
最近はインナーの素材がかなり進化していますので、体臭が気になる方はインナーでかなりニオイ予防ができます。インナーはそれぞれ目的があり寒い日用の防寒目的、夏の汗対策などがあります。ワキガの人は消臭効果の高い下着が良いので、選ぶ際にそれぞれの商品の特徴を確認しておきましょう。
消臭インナーが近年とても人気が高く宣伝文句や値段もメーカーごとまちまちです。体から発生するニオイはアポクリン汗腺のアンモニア臭、また足のイソ吉草酸、加齢臭のノネナールなどが代表的。これらのニオイの原因になる汗や皮脂などをインナー素材が吸収してニオイの悪化を予防してくれます。
なぜインナーでそんなことができるのかといいますと、繊維が空気中のニオイ成分を吸着しイオンなどでニオイ分子を中和し無臭化してくれるため、よい香りだけを残しアンモニアなどターゲットとなる不快なニオイだけを消臭するように処理されています。
繊維に吸着したニオイ成分は洗濯して除去できるので、消臭効果は回復します。一般的な消臭インナーは何度も洗濯するとニオイの中和作用を行う化学反応が徐々に低下するタイプが多いといわれています。優れた商品のなかには半永久的に消臭効果が持続するインナーもありますよ。
ワキガによいインナー選びのポイント
インナーといっても種類やデザインが色々あり、正しいタイプを選ばないとワキガ予防に効果を発揮してくれません。そこでワキガ体質の方が注意したいインナー選びのポイントについて詳しくご説明したいと思います。
ノースリーブはダメ
インナーを着ていると体の動きがなんとなく鈍く感じるという人がいます。肩の部分のもたつきが気になりノースリーブタイプのほうが動きやすいですよね。しかしワキガ体質はワキ部分をインナーで覆うことが大切な着用目的なので、ノースリーブでなく袖付きにしましょう。半袖、7分袖などアウターにひびかないデザインを選んでください。
吸水速乾性の高い素材
ワキガはいつまでも汗が肌に残っていると雑菌がどんどん増殖してニオイも悪化します。インナーはワキガ原因になる汗を吸収するために着用する目的がありますので、コットンなど吸水性が高い素材がオススメです。さらに速乾性の高さも着心地の良さに関係していますし、洗濯時に生乾きで菌が増えないよう早く対応するためにも、速乾性の高いさらっとした生地がいいですね。
袖の長さに注意
インナーの中には短い袖タイプもありますが、ワキガの人は汗取りパッドを使うことを考え、半袖からはみ出ない十分な長さがあるかどうかも考えましょう。洋服に貼り付けるタイプや肌に貼るタイプもありますので、使用中に腕を上げ下げしても見えないぐらいの袖の長さが選ぶコツです。
汗ばむ季節にインナー着用するメリットとデメリット
ワキガにとって怖いのは夏の汗。なにもしなくてもだらだらと汗が出てくる季節は、それだけ菌の繁殖も不安になりますよね。そもそも汗は体温調整の役目がありエクリン汗腺は気温が高い日や運動で体温が高くなったときに分泌される仕組みがあります。エクリン汗腺が活発になるとアポクリン汗腺も刺激され発汗量が増えてしまいます。
真夏にインナーを着ていると体温が高くなり汗が増える可能性があります。そのためあえてインナーを着用しない人も多いと思いますが、夏はエアコンのきいた部屋と外気温との差が激しく、汗腺が刺激されやすい状態。外にでると一気に汗をかきワキガ臭が短時間で悪化することが考えられます。
夏のインナーはエアコンの冷え対策としてメリットがありますし、さらに皮脂や汗の汚れを素早く吸収してくれるので、大切な洋服への付着を防ぎ長持ちさせるメリットもあります。夏はさらっと着用できる素材を選ぶと安心ですよ。肌に直接触れるものは繊維の劣化が早いためブランドのTシャツなどもできればインナー着用で大切に着こなしたほうが良いでしょう。
ワキガ体質に良いインナーの活用方法
ワキガの人がインナーを着用する際、ニオイ対策のためにはいくつかの活用ポイントがあります。汗だくになったままのインナーでは着ていない時と同じで、洋服にも汗染みが付着しますし、菌が大量に発生してしまいます。できるだけインナーも清潔な状態で着用することが必要なので、汗をかいて気になった時のために替えを持参しておくと良いでしょう。たとえば帰りの満員電車や仕事後のデートや飲み会など。綺麗な下着なら腕の上げ下ろしをしても安心です。
そしてインナーを着用するタイミング、出かける時だけでなく寝る時にも脇汗を吸収してくれるので汗のワキガ臭予防になります。入浴後のきれいな肌にインナーを着用し、朝綺麗なものに着替えること。出かける前はワキガクリームなどしっかり効果が発揮される制汗剤で消臭対策しておきましょう。インナーは洗濯時もニオイを残さないよう、なるべく早く洗うことがコツ。梅雨時期などはワキ部分に洗濯洗剤をつけて軽く揉み洗いしておくと安心です。
インナーの代用になる汗取りパットもオススメ
ワキガの原因になるアポクリン汗腺はワキ以外にも乳首にも多く集中しています。そのためインナー着用はほかの部位のニオイ対策にもなりますので、できるだけ着用することをオススメします。しかし薄着の季節はインナーが透けて見えるのは恥ずかしいですよね。そんな場合に代わりに汗を吸収してくれるものが汗取りパッドです。
満員電車の蒸れた空間など、知らない間に洋服に汗染みができることがよくあります。汗取りパッドは汗染み予防だけでなく、ワキガにとっては雑菌の繁殖を防ぐ意味もありますので、汗をかいたらきれいな汗取りパッドに交換。消臭綿入りの汗取りパッドやリバーシブルで使えるパッドもあります。
ワキガ女性向けなら、ブラジャーと汗取りパットが一体化したタイプや、キャミソールに汗取りパッドが付いたインナーなども登場していますよ。おしゃれがしやすくしかもニオイをブロック。汗取りパッドは使い捨て出来るタイプもありますので、お出かけの日は何枚か携帯しておくと安心ですね。
まとめ
- インナーは汗を吸収して洋服の汗染みを予防
- インナーは肌を清潔にしやすくなる
- ワキガには消臭インナーがオススメ
- 暑い日もインナーを着たほうがメリット
- インナーもこまめに着替える
- インナーを着用しないときは汗取りパッドが便利
ワキガにとってインナーはあらゆるメリットがありますので、購入する際に吸汗性や速乾性などを意識して選ぶことが大切ですね。汗はいつかいているか自分でも自覚していないことがよくあります。そんな場面でもインナー着用しておくと安心して緊張性の汗が減るかもしれませんね。