ワキガでも香水はつけられる?オシャレのコツが知りたい!
ワキガを香水で隠す人がいますが、この方法は実は正しいワキガ対策ではありません。ワキガが強くなると制汗剤だけではしっかり消臭できないこともあり、出かける前に香水で仕上げをする人もいるでしょう。他人のニオイは一度気になるととても不快、困ることに本人が自覚していない場合がとても多いのです。女性なら自分のニオイに関しては慎重に判断したいですよね。
ワキガ体質の人は香りで誤魔化すよりも根本からケアをして消臭することが大切です。でもワキガのせいでおしゃれできないのは困るという方。ワキガでも上手に香水を使い、周囲に好感を残せるおしゃれをはじめてみませんか。
香水でワキガは隠せないので注意!
ワキガ臭の独特なツーンとしたニオイは、どんな強い香水でも完全に消すことはできません。香水をデオドラントのようにして使うのはそもそもワキガ対策としては大きな間違いです。でもオシャレな人ならワキガでも香水をつけたいと思うでしょう。その場合にまず考えておきたいことは、香水はあくまでもおしゃれの仕上げで、ワキガを消すアイテムではないということです。
ワキガはアポクリン汗腺の汗と皮膚に住んでいる常在菌の働きで発生するニオイ。そのため菌が増殖する限りワキガ臭はずっと続いてしまいます。香水には殺菌成分が配合されていませんので、あくまでも香料をつけるのみ。そのためワキガの人が香水を使うと香料とワキガ臭が混ざり逆効果になってしまうのです。
また香水は人によって香りが強すぎて不快になる人もいるでしょう。ワキガ臭と強い香水、どちらにも周囲を不快にさせる要因がありますのでワキガの人が香水を使う場合は慎重に判断してください。
無香料の制汗剤を併用しよう
ワキガは香水が使えないわけではありません。ただし使う際にはワキガ臭が発生しないように準備をすることが大切なので、まずは制汗剤でワキガケアをしましょう。この際に大切なのが制汗剤の香料です。フルーツやフローラルなどのとてもよい香りの制汗剤が増えていますので、香りで選ぶ人も少なくありません。しかし香料は結果的に香水を使うのと同じで、ワキガ臭と香料が混ざり不快なニオイに変わってしまうことが考えられます。
さらに制汗剤に含まれる香料は肌に刺激を与えるため、かぶれやかゆみの原因になることも。香水をつける前は無香料の制汗剤でしっかりワキガ臭を消臭しておくことをオススメします。その際のワキガケアの次のポイントを覚えておくと安心ですよ。
無香料のクリームタイプを使う
ワキガ専用のクリームタイプの制汗剤が人気。殺菌成分と制汗成分が配合され、皮膚にしっかり有効成分が吸収されるので消臭時間が持続します。またワキガクリームは無添加が多く無香料なので香水やコロンとも相性がいいことが魅力です。
汗をこまめにふくこと
香水は一日香りが持続する強力な種類もあります。しかし汗や皮膚の菌は常に活動しているため、ワキガの根本原因を抑えることが大切。もし汗をかいたときはデオドラントシートなどを使いこまめに汗を拭きとりましょう。必要であれば無香料の制汗剤でその都度ワキガを抑えることも必要です。
脇に香水をスプレーしないこと
香水にはアルコールや人工香料など肌に刺激になる成分が色々使用されていますので、くれぐれもワキに直接スプレーすることは避けましょう。肌荒れやニオイの悪化原因になります。
香りの種類ごとに異なる特徴を知ること
自分好みの香りがふわっと漂ってきた時はとても癒されます。しかし香水には香りの種類が色々ありなかには好みでない香りもありますよね。また香りの種類により持続時間も異なりますので、使うシーンや目的によってもぴったりの香水を見つけることが大切です。
そもそも香水の香りはつけて10分後に漂うトップノート、30分~3時間後まで香るミドルノート、12時間後ぐらいまで続くラストノートという香りの段階があります。つけたては香りが強いので出かける30分前ぐらいにつけるとよいともいわれていますよ。
さらに香水には異なるタイプがありますので、どれを使うかそれぞれの特徴を知り参考にしてください。
香水の種類
- パルファム
値段が高い香水のパルファムは量が少しでも強く香ります。約5~12時間ほど持続することが特徴です。 - オールドパルファム
パルファムを少し弱くしたタイプで値段も安くなります。持続時間はパルファムと同様に5~12時間。 - オードトワレ
2~5時間程度の持続時間で香りが強すぎず主張できるので使いやすく人気があります。 - オーデコロン
一般的に多く選ばれる香水タイプ。1~2時間ほどの持続時間ですがちょっとお出かけの時や気分転換にもよいでしょう。 - ボディミストやボディスプレー
最近人気があるボディミストやボディスプレーは香水のような高価な香料は使用されていませんが、お風呂上りや髪の香りづけなどあらゆるシーンで活用できます。香水ほど香りは持続しませんが安価な点がメリットです。
ワキガ臭に合わせて香水の香りを選ぶこと
ワキガ臭は体質や食生活、生活習慣などにより皆さん異なります。一見同じようでもニオイの種類が違うため、香水を選ぶ際には一番相性のよいものを見つけることが大切です。まずはワキガ臭とはどんなニオなのか、一般的にたとえられるニオイの特徴をみていきましょう。
ワキガ臭はどんなニオイ?
- 酸っぱいニオイ
- 半乾きの雑巾のニオイ
- 魚の生臭いニオイ
- 鉛筆の芯
- カレーなどのスパイス
- キムチやチーズなどの発酵食品のニオイ
- 玉ねぎやニンニクなどの刺激臭
このようにワキガといっても若干ニオイの性質が異なりますので、うまく合わせるためにも香りの種類を正しく見極める必要があります。香水の香りはシトラス・フローラル・オリエンタル・グリーン・ウッディなど香料の原料により様々なタイプがあるので選ぶのが大変です。
ワキガはツーンと鼻につくニオイが特徴なので、香水はグリーン系がオススメ。グリーン系ならスパイスのツーンとしたニオイにも馴染みやすく爽やかな印象を与えるので、ワキガ体質の人にはメリットになります。
刺激臭が強い場合は柑橘系のフルーティな香水もオススメ、またムスクなどのオリエンタル系もワキガ全般に相性が良いといわれています。どの香りにも特徴がありますが、香水は体温やつける位置によって香りが異なるので最初は少量で試してくださいね。
ワキガが気にならない上手な香水の付け方
ワキガは香水の香りだけでなく付け方にコツがあります。香りは下から上に向かっていくものなのでワキガ周辺をカバーするためにはそれよりも下の位置につけることがポイントです。ワキガの人にオススメしたい部位は、耳の後ろ、お腹、手首、腕の内側。香水は皮膚にすりこむようにしてつけると香りの質が変わってしまいますので、叩くようにつけることがコツです。
つけるタイミングはどのシチュエーションで使うかによって異なりますので、仕事の場合は出かける数十分前、飲み会など派手におしゃれするときは香水を携帯して直前にスプレーしてもよいでしょう。
あまり香りを主張したくない場面ならハンカチにスプレーして持っておくことも良いですし、体温が高い膝の裏に少量つけることもできます。もしくは空中に香水をスプレーしてその下を通り抜けるようにしてほんのり香り成分を全身につける方法もあります。
さらに香水の種類ごとにつけるオススメの位置がありますのでぜひ参考にしてください。
香水をつけるのにおすすめの位置
- パルファムは手首に小さい円を描くようなイメージでつけてください。
- オードトワレは手首から内側にそって一直線を書くようなイメージでつけます。
- オーデコロンは時間とともに香りが逃げやすいため手首の広範囲に広げるようにしてつけるとよいでしょう。
香水をつける際に注意したいこと
ワキガで香水を使う場合は基本的にワキガ対策を忘れないことが必要です。せっかくの良い香りを台無しにしないためにも、下準備をして正しく香水を活用してください。注意したい次のポイントを守り、ワキガのおしゃれをさらにエンジョイしましょう。
ボディソープは殺菌タイプを使う
ワキガは入浴時からもできるケアが色々あります。ボディソープは殺菌成分が配合されたタイプを使い、ワキ以外にもアポクリン汗腺が多い足の指やデリケートゾーンなども合わせて肌を清潔にしておきましょう。
香水は洋服につけないこと
香水は肌につけ衣類にスプレーするのは避けてください。ワキガの人は洋服に汗ジミが残りニオイ菌が繊維のなかで増殖することがあります。そんなところに香水をスプレーしてしまうとどちらのニオイも残ってしまい、洗濯では落としきれなくなってしまいます。また香水が酸化すると衣類で変色する可能性もあるので大切な洋服はとくに注意してください。
香りを比較すること
香水は同じ種類でも使う人によって香りがほんのり違ってくる場合があります。ワキガの場合はさらに香水本来の香りの質が発揮できない可能性もありますので、購入する際は必ずテスターを使い相性を確認してください。ネット通販で買える海外のコロンなどが色々ありますが、ワキガのおしゃれはまず香りのタイプをチェックしておくことをオススメします。