ワキガはいつからはじまる?子供のワキガによい対策方法
ワキガはいつからはじまるのか、具体的な時期や年齢などはありません。大人になると子供よりも体臭が強くなるイメージはありますが、だからといって小さい子供がワキガにならないというわけではありません。近年日本の文化が欧米化していることもあり、食べ物やライフスタイルが昔とは変わっています。そのためワキガになりやすい背景があるといわれていますので、小さい頃からニオイについて敏感になることは成長の過程として大切かもしれませんね。
ワキガはいつからはじまるのか、自分で時期を定めることはできませんが、セルフチェックで普段からニオイを確認することはできます。とくに自覚意識が少ない小さい子供は親が慎重に判断しないといけないことです。では早速ですがワキガはいつからはじまるのか?また子供のワキガについて原因と対策をご紹介しましょう。
ワキガはいつからはじまるのか?体臭との違い
ワキガは独特なニオイを発生させ軽度から重度までレベルが色々あります。ワキガの人というとどうしても男性をイメージする方が多いと思いますが、性別や年齢に関係なくワキガはとても多く存在します。
そもそもワキガはいつから始まるのかというと、原因によって時期は異なります。主に考えられるワキガの原因は以下の通りです。
ワキガになる主な原因
- 遺伝
- 肌が不衛生
- 食生活の乱れ
- 睡眠不足
- 運動不足
- 病気
- ホルモンバランスの異常
このようにワキガは色々な要因がありますので、ひとつの原因だけをターゲットにして改善するよりも、全体的に生活習慣から見直すことも必要といわれています。
ワキガはいつから始まるかという疑問ですが、この原因をみるとわかるように「遺伝」は自分で注意しても避けらないことです。親から遺伝するとかなりの確率で子供がワキガになるため、小さい子供でもワキガになる可能性はあります。
そもそも体から発生させるニオイは皮脂や汗の成分によって種類が異なります。ワキガを体臭の一部ととらえてケアするとなかなか原因が改善されないため、消臭効果が得られない場合もあるでしょう。
汗がエクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類があり、それぞれの汗腺から分泌される汗は成分がことなります。一般的に汗臭いと言われるものは全身に分布しているエクリン汗腺からでる汗のこと。さらっとして99%が水分で構成され、成分はアミノ酸や尿酸、塩分などが含まれています。時間が経過すると菌が繁殖して、背中が首など体臭が発生する仕組みです。
ワキガは特定の部分に集中するアポクリン汗腺から分泌される汗が原因で、水分のほかにはタンパク質やアンモニア、脂肪酸などツーンとしたニオイのもとを多く含んでいます。ワキに多いアポクリン汗腺、体臭ケアではなくワキガケアをしないといけないのです。
アポクリン汗腺が活発になるのは思春期から
ワキガがいつからはじまるのか知るためには、アポクリン汗腺についてメカニズムを正しく理解することが必要です。ワキガになる人は一部であっても、原因を作り出すアポクリン汗腺はすべての人間の体に存在します。そのためワキガになる可能性は性別や年齢に関係なく誰にでもあることを覚えておきましょう。
アポクリン汗腺というものは、人間の進化に大切な関係があり種の存続のために備わった体の働きともいわれています。アポクリン汗腺から分泌される汗はニオイを作ることが目的で、仲間同士や異性を寄せ付けるためのフェロモンの働きを持っているのです。そのためアポクリン汗腺が集中するのはデリケートゾーンやワキの下、足の指など性的なイメージをする部分が多いことも特徴です。
アポクリン汗腺からでる汗はエクリン汗腺とは違い白く粘り気がありますので、汗をかくと蒸発せずに皮膚に張りつくように残ってしまうことがさらに菌の増殖を助ける原因になっています。このアポクリン汗腺ですが発達するのは第二次性徴期で男の子は9~13歳。女の子は7~12歳ごろといわれています。
思春期と呼ばれる時期でホルモンの働きが活発になり、アポクリン汗腺が刺激されて発達していく年齢になります。思春期から活発になるアポクリン汗腺は20歳ごろまで発達を続けるといわれていますので、ワキガはいつからはじまるのかという疑問は、「思春期」の可能性が高くなるでしょう。中学生の制服や体育着の臭いが強い、教室のニオイが強烈、なんていうこともよくありますよね。
ワキガになる人とならない人の違いは?
アポクリン汗腺は人間の体に必ずあるものなので、みんながワキガになる可能性はあります。しかし実際にはワキガにならない人もいますので、なにが違うのか気になるところですよね。そもそもアポクリン汗腺から出てくる汗自体は無臭です。そこからなぜあのツーンとしたニオイに変わってしまうのかというと、汗に含まれる成分である脂肪酸やタンパク質が、皮膚にいる常在菌により分解される際にワキガ臭を放つのです。
汗と菌がワキガの原因、そのためアポクリン汗腺があっても肌が清潔なら菌の繁殖が抑えられるためワキガにはならないということなのです。アポクリン汗腺は皮膚表面ではなく、毛根部分につながっていますので汗をかくと毛穴を通じて外に出てくる仕組みがあります。そのため毛深い人は必然的にアポクリン汗腺も多く汗の量が多くなる傾向があります。
ほかにもワキガになりやすいタイプとしては次のことが考えられますのでセルフチェックしてみましょう。
ワキガになりやすいタイプの特徴
- 遺伝でアポクリン汗腺の数やサイズが大きい
- アポクリン汗腺が過敏に働く
- 毛深いので菌が繁殖しやすい
- 汗の成分にタンパク質やアンモニアが多く含まれる
ホルモンバランスが不安定になりやすい女性の場合は、生理前後にアポクリン汗腺が活発になりワキガ臭が強くなる場合もあります。このようなサイクルが分かっている場合は、あらかじめ食生活などからもアプローチしてワキガ臭を予防することが可能です。
ワキガをチェックする5つのポイント
ワキガなのか汗臭いだけなのか?自分の臭覚だけでは判断できないことがありますよね。そこできちんと自覚するためにもワキガをチェックする5つのポイントを見ていきたいと思います。
両親がワキガ
遺伝が原因のひとつになるワキガ。両親のどちらか、もしくは二人ともワキガの場合はかなりワキガになる可能性があります。ニオイの不安がある場合は両親に確認することも大切です。
ワキ毛が多い人
毛根とアポクリン汗腺は同じところなので、ワキ毛が多い人はワキガの可能性があります。デリケートゾーンや乳輪にもアポクリン汗腺がありますので、ワキだけで判断できない場合はほかの部位の体毛の量をチェックしてみましょう。
ワキ汗を大量にかく
ワキはアポクリン汗腺だけでなくエクリン汗腺も存在します。アポクリン汗腺の汗は粘り気がありエクリン汗腺の汗と一緒になると、さらにニオイを悪化させる傾向があります。汗かき体質でエクリン汗腺からの汗が多い人はワキガになりやすいといえるでしょう。アポクリン汗腺は精神的なストレスによって量が増えることもありますので、ドキドキしやすい人などもワキガに要注意です。
耳垢の色をチェック
耳のなかにもアポクリン汗腺が多く集まっています。ワキガなのかわからないという場合は、耳垢を綿棒でとり色や粘着度を知らべてください。耳垢が茶色くなる場合やべたっとしている場合にはアポクリン汗腺が多いサインなのでワキガの可能性があります。
洋服のシミ
アポクリン汗腺が多いと衣類に黄色がかったシミが残ります。白いシャツのワキ部分が洗濯しても黄色のシミが残っている場合や下着に黄土色のようなシミが残る場合は、アポクリン汗腺の汗が多く分泌されているサインです。
子供がワキガになった時の対策方法
子供のワキガは親の遺伝が関係していることが多いのですが、少しでも早く気づいて正しい対策を行うことが大切です。学校でのいじめや自信喪失の原因につながりますので、子供のワキガは親が意識して日頃からチェックすることが大切です。
もし子供のワキガが判明したらまず肌を清潔にする習慣をはじめましょう。子供は発汗機能が活発で体の新陳代謝のために大量に汗をかいています。ワキガは肌を清潔に保ってもアポクリン汗腺の汗がでてくるため、入浴や衣類をこまめに変えるなど意識して生活をしてください。
そして効果を発揮しやすいのがワキガ専用の制汗剤を使うエチケットです。一般的なスプレーやロールオンタイプは肌に刺激が強い体が発達しきれていない子供には肌トラブルの原因になることも。ワキガクリームは無添加で敏感肌や子供でも使えるタイプがありますので、安全で信頼できる制汗剤を選びましょう。
クリームなら消臭効果が持続しますので、学校に行く前に塗り帰宅してからもう一度塗ればしっかりワキガを抑えることが可能です。日本人は体臭が欧米人よりも少ないので、ニオイケアに敏感でない人も少なくありません。欧米では子供の頃から制汗剤を使う習慣がありますので、ライフスタイルが変化している日本でも子供時代からニオイに敏感になることは重要です。
ニオイはコンプレックスになるのでしっかり対策をしよう
ワキガはいつからはじまるのか年齢で区切ることはできませんが、まず思春期のホルモン分泌な活発な世代は体臭全体が強くなる傾向があります。この時期にきちんと制汗剤を使う習慣を覚えないと大人になってからニオイのコンプレックスになることもあるでしょう。また子供は集団生活のなかで汗をかくシーンが色々あります。
ほかの人よりもきつい体臭がわかってしまうといじめの対象になることもあるしょう。ワキガは悪いことではありませんので、それぞれにあわせた対処で早く精神的なストレスを軽減することが大切です。ワキガのせいで嫌な体験をすると人間関係にも悪影響を与え、将来仕事や恋愛でうまくいかない場面も出てくるかもしれません。
ニオイは体型や見た目の問題と同じく自信喪失する原因になり、コンプレックスを抱えるとさらに精神面であらゆるトラブルを抱えてしまうでしょう。小さい子供から思春期にかけては心身ともにデリケートなので、ワキガ問題は家族で一緒に取り組み改善できることであると教えることが大切です。
もし子供のワキガがとても強く制汗剤だけでは対処できない場合は、医療機関で相談することもできます。外科的な手術、塗り薬、また普段の生活では野菜類などをメインにして、栄養バランスを整えることも汗の成分を改善するメリットにつながります。