電車のワキガトラブル・気づかれないためにやること
満員電車はワキガ臭が漂いやすい怖い場所。とくに汗をかく夏はワキガでない人も自分の臭いが心配になり、制汗剤をしっかりつけておかないと電車に乗れません。通勤や通学でどうしても電車に乗らないといけないワキガの人は、ストレスや不安を毎日感じているはず。周囲の人に嫌な視線を送られるとそこから逃げ出したくなりますよね。
朝から嫌な体験をするのはもうこりごり。これからは電車のなかでワキガでも快適に過ごせるコツを習得しましょう。満員電車はもう怖くない!と自信を持つためのワキガ対策方法を早速ご紹介したいと思います。
緊張するとさらに汗をかいてワキガ臭が強くなる
電車のなかでワキガが広がったらどうしよう、と不安になると一日のスタートが憂鬱になりませんか。仕事に行くのもすでに気持ちがブルーになっているところ、ワキガで通勤電車に乗ることはさらにダメージです。
そんな気持ちで電車に乗ると体の自律神経の働きにも影響があり、もっとワキガ臭が広がる可能性があります。人間の体にあるエクリン汗腺とアポクリン汗腺はそれぞれに特徴のある働きがあり、体温調整をするエクリン汗腺はさらっとした汗。
アポクリン汗腺はワキやデリケートゾーンなどの臭いが強い部位に集中する汗腺でタンパク質や塩分など菌の餌がたくさん含まれています。アポクリン汗腺は緊張すると敏感になり、もっと汗をかく場合があるのです。電車が怖いと感じるワキガの人、緊張が招く次のようなデメリットがあるのでご注意ください。
緊張時のワキ汗は臭い
ワキ汗でも運動中のように臭いが気にならない場合がありますが、緊張しているときのワキ汗はアポクリン汗腺が敏感に働いているため臭いが強くなる傾向があります。粘着性が高い汗なので皮膚がべたつき、細菌が活動しやすい状態になっています。
ワキ以外の臭いも心配
アポクリン汗腺はワキだけでなく胸、足、デリケートゾーンなどにも集中していますので、緊張時はワキ以外の危険な部分も注意しないといけません。電車のなかは色々な人がいますので臭いに敏感なタイプも必ずいるので、近くに立っている人にデリケートゾーンの臭いがバレてしまう恐れもありますよ。
洋服の汗シミが目立つ
緊張して一気に汗が噴き出すとワキや背中の汗シミが気になります。心配するとさらにアポクリン汗腺が活発になるので、ワキの汗シミが恥ずかしてくつり革が掴めない場合もあるかもしれません。
冬の電車は安心?ワキガは冬も対策が必要!
冬ならワキガでも電車は安心・・ではありません。ワキガはアポクリン汗腺と菌の働きにより発生する不快な臭いなので、汗をだらだらかかない冬なら満員電車は大丈夫だと油断する人がいますよね。しかい冬こそワキガ対策をしないと、電車の中で恥ずかしい体験をしてしまいますよ。ワキガ臭が冬になると強くなる理由は次のことが挙げられます。
汗腺の働きが鈍い
夏は汗をかいて代謝が活発になりますが、冬は体温調整をすることが減り汗腺の働きが鈍くなってしまいます。すると皮膚の雑菌や汚れを洗い流す働きがなくタンパク質などの老廃物が溜まりやすくなっています。そのため少量の汗でも菌が増殖しやすくワキガ臭が強くなることが考えられます。
冬の食生活が原因
冬は温かい鍋料理や年末年始の飲み会が増えるなど、食べ物にも変化があります。とくに動物性タンパク質や油っぽい食べ物を摂取する機会が多くなり高カロリー高脂質の食事になる傾向があります。夏バテ気味になる季節だとさっぱりしたものが欲しくなりますが冬はこの逆。そのため体内に脂質や塩分、タンパク質、アンモニアが蓄積されて汗の成分が偏ってしまうのです。
衣類
冬はセーター、コート、洋服の重ね着など通気性が悪くなりますので、汗を少しかいただけでも洋服のなかは蒸れた状態です。そのため冬の電車はコートを脱いだ瞬間にワキガ臭が広がる恐れもあります。室温が急激に変化する環境があると汗をかきやすくワキガ臭が悪化する可能性があるので注意が必要です。
水分不足
汗をかかない冬は夏よりも水分摂取量が減っています。そのため体内の老廃物が排出されずアポクリン汗腺の汗に混ざりやすくなっています。水分補給はワキガ対策に欠かせないことなので年間を通して意識したいですね。
香水のつけすぎに注意しよう
電車のなかはワキガやタバコ、色々な臭いが混ざり通勤時間は思わず覚悟してしまうことがあります。女性の場合はおしゃれのために香水を使うことがよくありますが、ワキガの人は注意しないと逆に電車のなかで迷惑になることもありますよ。
ワキガを消すためには制汗と殺菌が必要です。強い香水で隠せるのは一時的、そのあとにワキガ臭と香水が混ざるととても気分の悪い臭いに変わってしまいます。電車でワキガを隠すためには香水はオススメではありません。でもおしゃれしたいという時には次のポイントを意識して香水をつけましょう。
つける部分
満員電車だとシャンプーの匂いがわかるほど他人と接近してしまいますよね。鼻の高さに香水をつけるとほかの人の迷惑になるので、膝の裏やお腹、手首などに少量つけましょう。首にスプレーするとかなり強く香りが漂うので朝の満員電車では迷惑になります。
香りの種類
ワキガには相性のよい香りの種類があります。たとえば柑橘系のシトラスやレモン、マンダリンなどは自然で軽めの香りが人気。フローラル系、グリーン系、オリエンタル系などもオススメです。香水を購入する場合は体につけてから30分ほど経過した状態で香りの相性をチェックしてみましょう。
ワキにつけないこと
ワキに香水をスプレーするとアルコール成分で肌がかぶれる可能性があるのでご注意ください。香水には制汗剤のような殺菌成分や抑汗成分は配合されていませんので、ワキガ消臭として使うことはできません。必ずワキガに適した制汗剤を使用して香水を使ってください。
駅についたらやっておくと安心なワキガ対策
ワキガなので電車が怖いという方は、駅についてから臭い対策をして電車に乗ることをオススメします。腕を上げるとツーンと漂うワキガ、自分の動きを意識していてもワキガは知らない間に漂っています。もし気になる時は電車を降りて臭い対策をしてから乗りなおすこともよいでしょう。まずは駅に到着してから次のワキガ対策をやっておくと安心です。
シートで汗を拭いておく
ワキガの根本原因はアポクリン汗腺の汗なので、駅に着くまでにすでに汗をかいている人は電車のなかは要注意です。皮膚の常在菌の餌となる汗や皮脂を綺麗に取り除いておけば車内でワキガ臭の悪化は防げるでしょう。デオドラントシートでワキを綺麗にふき取り、肌を清潔にすることがポイントです。
デオドラントシートを持っていない時はティッシュでもOK。ワキを拭く時は肌をこすらないようにやさしく抑えるようにしてください。摩擦が激しいとバリア機能が低下して皮脂が過剰に分泌される原因です。
制汗剤をつける
家を出る際に制汗剤を使っても、駅に到着した段階ですでに汗臭いことがよくあります。電車に乗るとさらに湿度や温度で菌が繁殖しやすくなるので、念のために駅のトイレで制汗剤をもう一度使いましょう。必ず制汗成分と殺菌成分が配合されたタイプを使うことがワキガ対策の大切なポイントです。
着替える
汗かきの人は駅に到着した段階で洋服に汗や皮脂が付着している可能性があります。しっかり臭いを予防したいときは着替えを持参しておくとよいでしょう。長時間の移動、汗シミが気になる人にオススメの対処方法なので夏は何枚か着替えを携帯すると安心です。
電車に乗る前はスプレーよりもクリームがオススメ
電車でワキガ臭を抑える為にはワキガをしっかり抑える制汗剤がオススメです。スプレー制汗剤は一瞬はワキガが消えますが、電車のなかで汗をかくと消臭力はあっという間になくなってしまいます。スプレーのパウダー成分は肌が摩擦されるととれてしまうため、満員電車で押されている間に効果はなくなってしまうのです。
そのためしっかりワキガ対策をしているつもりでも、知らない間に自分の周囲から人が離れていくという状態になるのです。電車のワキガ対策に一番オススメなのはワキガクリーム。消臭効果が高いだけでなく次のメリットもワキガ体質には大変魅力になるでしょう。
消臭効果が持続する
ワキガクリームは有効成分が肌に浸透するのでパウダーやロールオンのように摩擦されてとれることがありません。また汗に強いので電車で緊張して汗をかいても大丈夫。通勤時間が長い人にとっては持続力の高いワキガクリームは手放せないアイテムになるでしょう。
無香料なのでわからない
電車の中の不快な臭いはタバコやお酒、体臭以外にも化粧品の香りを不快に感じる人が多く存在します。制汗剤の香料は香水ほど強くありませんが、独特な香料なので使っていることがすぐにわかってしまいます。ワキガクリームは無香料なので腕を上げても香りがなくしっかり消臭されることが特徴。女性なら香水やボディスプレーを併用しても全くおしゃれに響くことがありません。
携帯できる
ワキガクリームは美容液のようなおしゃれな容器なので、制汗剤とはすぐに見分けがつかないほどです。駅のトイレでもすぐに使えますし持続力があるので家を出るときだけでも十分効果を発揮するでしょう。朝の忙しい時間、電車のワキガ対策するのはとても面倒ですが、ワキガクリームなら簡単で安心です。
電車で経験する臭いの瞬間とは?
長時間の密室状態になる電車は、空調設備があるものの人の数が多くしっかり換気ができません。臭いが漂ってもしばらくその空間にいないといけないため、一人のせいでみんなが困ることも。電車のワキガ臭はなによりも不快な臭いですが、電車を利用する人に多い嫌な臭いの体験談についてみていきましょう。
洋服の生乾きの臭い
雨が続く梅雨時期、車内が洋服の生乾きのような、汗の湿ったような嫌な臭いがあります。雨で洋服が濡れた人がたくさん乗車するとムっとして乾燥しきれない衣類や髪、肌など色々な臭いが漂ってきます。
食べ物
満員電車では呼吸の臭いも迷惑になるもののひとつ。朝食べてきたものがそのまま電車のなかにも臭いとして充満することがありますよね。ネギ、コーヒー、ニンニク、など。またファストフードの油っぽい臭いは本人が自覚せず、電車のなかで初めて気になる瞬間もあります。食べ物の臭い自体はさほど悪臭ではなくても、決して電車のなかでは心地よいものではありません。
お酒
夜の帰宅ラッシュ、すでにお酒臭くなっている人がいます。アルコールは口臭から漂うだけでなく体臭にもアルコールが混ざる場合があり、汗をかくと余計に臭いが強くなります。酔っ払いの臭いは汗や皮脂、アルコールなどがごちゃまぜになるので気を遣って電車に乗ってほしいものです。
加齢臭
体臭は電車のなかの臭いでも一番迷惑な問題です。中高年男性に多い加齢臭はある程度の年齢になると仕方のないものでも、エチケットを意識している人も少なくありません。首や頭などから発生する独特の臭い、さらにワキガ臭が加わってしまうと同じ車両の人全員に迷惑がかかる可能性があります。
電車のなかはなぜ臭いがこもりやすいのか?
電車のワキガ臭は乗車する前に皆さん用心していると思いますが、なかにはまったく自分の臭いに気付かず毎日電車で臭いを放っている人がいます。悪気があってやっているのではないのでしょうが、ワキガはシチュエーションによって臭いが目立つところがあります。
混雑する電車はそのひとつで、とくに梅雨時期になると細菌やカビが発生しやすくなるので車内はジメジメと不快な臭いでとても嫌になりますね。電車の中に設置されている空調設備は満員状態では完全に機能しないことも多く、各駅停車の場合は数分ごとにドアが開閉するため冷たい空気も逃げていきます。車内を一定の温度に保てないことは、空気中の雑菌の活動にも影響を与えてしまうでしょう。
また電車のなかはワキガだけでなくタバコ、お酒、化粧品などのあらゆる臭いが混ざるのでそれだけでも不快な臭いになっています。満員電車になるとほかの人と肌が触れ皮膚表面の通気性が悪く、汗をかいてもすぐに乾きません。車内は高温多湿で細菌が活動しやすい環境になるので、ワキガがさらに目立ちやすくなる場所です。
臭いはお互いに注意したいことですが、ほかの人の臭いが気になる人は電車に乗るときにマスクを着用するとよいでしょう。多少は臭いがブロックできますし、自分の口臭を予防するにもメリットになりますよ。ワキガでなくても衣類の臭いが気になる時は洋服専用の消臭スプレーがありますので、電車に乗る前にスプレーしておけば安心です。
電車のなかは湿度や温度が高くなる時はワキガの人は要注意。天気予防も気にしながら電車を利用するといいかもしれませんね。