ワキガの人が職場でできる臭い対策・不安な時はすぐチェック

職場でのワキガ対策

ワキガは仕事をしている間も不安になり、汗をかいた後は心配で仕事に集中できないこともあるでしょう。自宅ならシャワーを浴びてしっかり消臭できますが、仕事中だとそれは無理なことです。ではワキガの人は職場で一日不快な臭いのまま働かないといけないのでしょうか?最近はあらゆるワキガ対策グッズが販売され、外出先でも簡単に効果的な消臭ケアができるようになっています。家を出る前に必ず携帯しておくべきアイテムや、職場でさっとできるワキガ対策について詳しくご説明したいと思います。

冷房がきいた室内はワキガの悪化リスクが高い!

汗臭いという言葉がよく聞かれますが、そもそも汗は無臭なのでそれだけで臭いを発生させることはありません。人間の体にあるエクリン汗腺はほとんどが水分で運動時や気温が高い時に体温調整のために汗が放出されます。

もうひとつのアポクリン汗腺はワキなどの特定の部位に集中し、ワキガ原因の汗を放出します。しかしアポクリン汗腺の汗もそれ自体が臭って体外に排出されるのではなく、皮膚の常在菌が汗成分を分解するためにワキガ臭が発生する仕組みがあります。アポクリン汗腺にタンパク質や皮脂、塩分や糖分などあらゆる老廃物が含まれているため、それが常在菌の餌になっているのです。

職場のように常に空調設備で室温が一定に固定されている場所は、外が汗だくになる季節でも大量の汗をかくことはありません。毎日そのような環境で生活していると汗腺の働きが弱くなり、たまに屋外に出たり動いた時に汗をかくと一気に老廃物が排出されてしまうのです。汗腺の働きが弱くなっている人には次のようなサインがあるので、職場でもワキガ臭が強くなる可能性があります。

べたつく汗をかく

じっとり肌にはりつくような濃い汗は汗腺に老廃物が詰まっているサインです。いつまでも肌がべたつき不快な状態になる人はワキガ臭にも注意しましょう。

脂肪分の多い食べ物ばかりを好む人

冷房が効いている間は汗をかかずにとても快適です。しかし汗腺が弱っているとちょっとした瞬間に悪い汗をかきますので、少量でもワキガ臭を発生させることがあります。とくに脂肪分が多い肉類や揚げ物、スナック菓子などを好む人は汗腺の働きが低下しやすく汗成分も偏っている可能性があります。

トイレにいったらワキの臭いチェックをすること

デスクワークをしているとあまり汗をかくことがなく、ワキガの人は職場でつい油断してしまうかもしれません。しかし仕事中はあらゆるストレスや緊張があり、アポクリン汗腺の働きが敏感になっています。神経を使いながら作業をしているとアポクリン汗腺の多いワキからはじっとりした汗をかいてしまい、通気性が悪いため菌が繁殖しています。

その時の体温や汗の成分によって臭いが発生する時間は異なりますが、職場は隣の人が近く人の体臭がわかりやすい環境がありますよね。周りの人から変な目で見られる前に、不安な人はトレイに行くたびにワキガ臭のチェックをしましょう。
ワキは直接鼻を使づけて臭いが嗅げない場所なので、次の方法でしっかりワキガチェックすることをオススメします。

ティッシュぺーパーでワキを拭く

ティッシュペーパーでワキを拭き臭いを確認してください。ツーンとした臭いや玉ねぎのような不快な臭いはワキガの可能性があります。肌表面の臭いが分かる状態は、すでに菌が繁殖している可能性がありますよ。

洋服の臭いを嗅ぐ

ワキの臭いがよく分からない時はトイレで洋服を脱いでワキ部分の臭いを嗅ぐことも方法です。洋服にワキガ臭が染み込んでいる場合は周囲にもわかっている恐れがありますよ。

汗取りパッドを使う

家を出る際に汗取りパッドを取り付けて、午後に臭いチェックしてみましょう。ワキガ臭が強い人はワキガパッドを交換して外出中の臭い対策をすることができます。

制汗剤を塗りなおしておくこと

制汗剤は商品ごとに効果や特徴が違います。また使用する人の使い方によっても消臭効果が変わるため、ワキガの人が職場で対策を行う時はタイミングや使い方に注意してください。主に使用されている3タイプの制汗剤の上手な使い方のコツを参考にして、仕事中のワキガ対策を行ってくださいね。

スプレー

最も主流となっている制汗剤タイプ、スプレーするだけなのでトイレや更衣室などどこでも使えます。職場にいる間はまず到着した朝、昼すぎ、午後、帰宅する前など一日数回スプレーしておきましょう。汗をかいているときは一度ふき取ってから使うと効果が高くなります。

ロールオン

先端のボール部分にしっかり液が染み込むように逆さにしてから塗りなおししてください。ワキに塗る前に腕などで試し塗りするとよいでしょう。ワキはくぼみがあるので塗り残しがないようにしっかり広範囲に広げます。そして肌表面が乾くまで手で風を送ると衣類につかないので安心です。

スティックタイプ

スティックは先端部分を1㎝ほど出して汗をかきやすい部分につけます。強く押し付けるとスティックが折れる可能性もあるので、出しすぎないように注意しましょう。なんどもワキガ対策をしていると、スティックの先端部分に雑菌が付着している可能性があるので、汗をかいたときに使用した後はティッシュなどでふき取っておくと安心です。

足やデリケートゾーンも一緒に消臭すること

職場のワキガ対策、実はワキだけでなくほかにも注意したい部位があることを御存じでしたか。ワキに集中しているアポクリン汗腺は足やデリケートゾーンにも多く集まっています。オフィス内は空調設備はありますが、デスクの下は空気が澱み下半身の臭いがこもってしまう可能性があります。ワキだけに意識を集中させていると、ほかの部分からの臭いで周囲を困らせている可能性もあるので注意しましょう。

その場合にオススメしたいアイテムがワキガクリームです。職場にいる間のワキガ対策だけでなく、デリケートゾーンや足までしっかり消臭できるので、バッグに携帯しておけばトイレや更衣室で簡単に対処できます。

ワキガクリームは前日の入浴後に1回使用し、朝出社する前にもう一度塗っておきましょう。職場で塗り直すタイミングは汗をかきやすいお昼休みやアフター5がオススメ。ワキだけでなく足もデリケートゾーンも制汗シートやティッシュでしっかり汗を拭きとってからクリームを全体的にすり込んでおくと安心です。

一日職場でエアコンのなかで汗をかかないとしても、外気温にあたり一気に老廃物が混ざった汗をかいてしまいます。すると菌が増殖して帰宅途中でワキガ臭が強くなることも考えられます。

また会社帰りのデートや友達と出かけるときなども、室温と外気温の違いにより短時間に臭いが悪化します。ワキガクリームは効果が長時間持続することが魅力ですが、職場から出る際はしっかり消臭できるように必ず塗り直しが必要です。

休日は半身浴で汗腺を鍛えよう

職場でワキガ対策をするのは、制汗剤を使いこなすことが一番簡単で効果的です。しかしワキガはそれだけでなく、普段から汗腺を鍛えることも忘れてはいけません。職場にいる間は空調設備のおかげで年間を通して汗をかくことが少なくなっています。

ワキガ体質を元から改善するためにも、休日は半身浴でストレス解消と汗腺を強化する習慣を始めましょう。半身浴をする際は次のポイントを意識して行ってくださいね。

温度設定

半身浴はぬるま湯に長時間浸かることが目的なので、熱いと感じる温度設定は体に負担になります。一般的な半身浴の温度は38℃前後で少しぬるいかなと感じる程度がベストです。

浴室の温度調整

半身浴は上半身がお湯に浸からない状態なので、季節によっては寒く感じることもあります。そのため浴室内の温度管理も大切で25℃前後に維持するようにしてください。夏は扇風機で室温が高くならないようにすること。冬は浴槽の蓋をあけて室温を上げてから入浴しましょう。

30分前に水分補給する

半身浴は汗をじわじわかくので汗腺に溜まった老廃物をしっかり排出するメリットがあります。しかし汗の元になる体内の水分が少ないと効果が期待できませんので、半身浴をする30分前にコップ1~2杯程度の水を必ず飲んでおきましょう。

心臓がお湯につからない位置

みぞおち辺りまでの高さでお湯に浸かってください。肩まで入るとのぼせる恐れがあり、上半身を濡らさないほうが体の冷え予防になります。半身浴は20~30分を目安にして気分が悪くなりそうな場合は早めにでてください。

仕事中は水を積極的に飲もう

職場のワキガ対策で欠かせないのは水分補給です。水分不足になると代謝が悪くなり、体内の働きが潤滑に機能しないこともあります。しかし仕事中は飲み物が周りにないこともあり、つい水分不足になることも。朝のお茶、ランチ、午後のおやつなど決められた時間以外でも自分で用意したペットボトルや水筒を活用してこまめに水分補給してください。

ワキガは体内の老廃物をしっかり排出すれば菌の働きを抑制できます。水分補給を怠ると汗腺の働きが悪くなるだけでなく、血液の濃度が高くなり頭痛を招き仕事に集中できない場合もあるでしょう。とくにエアコンのなかは汗をかく意識が少ないため、知らない間に水分不足になっている可能性があります。

喉が渇いたと感じるときはすでに体が水分不足の状態なので意識的に水分を傍に置いて仕事をしましょう。ワキガの人は職場で次の注意点を意識して、こまめに水分補給してくださいね。

カフェインは少なめにすること

コーヒーや炭酸飲料にはカフェインが多く含まれています。過剰に摂取すると脱水症状を招く可能性もあるのでコーヒーなら1日に2杯程度が目安です。

ビタミンC入りの水

スライスレモンが入ったフルーツウォーターなど、水分と一緒にビタミンCが補給できるものは、デトックスにもぴったりです。美容面にもメリットがあるのであらゆる効果を意識して水分補給しましょう。

果実酢をプラスする

ワキガ臭を発生させる皮膚の常在菌は肌のPHバランスが酸性に傾くほど活発になります。酢は体をアルカリ性に傾けワキガ臭を軽減させる効果がありますので、職場に果実酢をいつも常備しておくことも方法のひとつ。水分補給をする際に酢を混ぜて飲むと健康維持にもメリットになりますよ。

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